国鉄183系電車とは、1972年より房総半島方面の特急列車用として投入された直流特急形電車で、その後、耐寒耐雪構造を強化した改良型が上越線の特急列車として投入されました。以降は転用などにより、首都圏近郊の直流区間を走る特急電車として広く使用されました。
交直両用形の485系を基本設計としているため外観は485系に似ていますが、主な相違点として、運転台上部の前照灯の有無(183系には前照灯がないこと)や、普通車1両あたりの客用扉数(485系は1か所、183系は2か所)などが挙げられ、これらが485系との識別ポイントとなっています。

今回、マイクロエースから発売されている A-0584 183系100・1000番台 がハードオフで販売されていたため、購入してみました。この183系は、マイクロエースが製品化しただけあって、ただの183系ではありません。
183系1000番台は、上越線向けに投入された耐寒構造を強化した改良型で、上越新幹線開業後は中央線特急へと転用されました。しかし転用に際して先頭車が不足したため、485系の中間車を改造して補うこととなり、これが183系100番台です。つまり、485系改造の先頭車に挟まれる形で183系が連結された、異色の編成の晩年の姿をモデル化したものとなっています。

発売は2023年と言うだけあって大手2社の国鉄型特急にも見劣りしないクオリティとなっています。

485系改造先頭車の証が後部客用扉下の出っ張りで、これは485系時代のステップの名残です。中間車のドア部分と比べると差異が判り易いですね。

モーター車も座席が表現された最新のもので、座席カバーもきちんと塗り分けられています。またフライホイール搭載動力なのでKATO製並みに滑らかに走り、走行音も静かです。

183系は無いのでKATOの485系(10-1128)と並べてみました。一番左がマイクロエースの183系です。
マイクロエースは特急エンブレムが実車同様に傾いて取り付けられていますが、Nゲージサイズだとオーバー表現な気がして、初めはエンブレムが外れかかっている?と思ってしまいました。また照明を当てて光らせているのでKATOと差がありませんが、照明が当たらないと飾り帯の銀色やエンブレムの金色は安っぽい色合いになってしまい金属感が無いのが残念です。光が当たるとKATOのエンブレム表現とそん色ないのですが…。
ワイパーやヘッドライト周りの銀色表現の繊細さなどは流石のマイクロエースです。また運転台内部もきちんと作り込まれています。

パッケージの写真と見比べるとピッタリなエンブレムの取り付け角度。

183系と485系の差は有れど屋根上表現やクーラー部ファンの表現などはマイクロエースの方が細かく感じます。

マイクロエース製と言うだけで低く見られてしまいがちですが、細部の表現や塗装など現代水準で充分緻密でリアルな183系を表現しているのではないでしょうか。







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