アメリカ型の魅力について
アメリカの鉄道と言えば、大きい!長い!と言う印象を持つ方が多いのではないでしょうか。
そんなアメリカ型の魅力を少し語ってみようと思います。

アメリカ型を語るうえで欠かせないのが、カラフルな塗装をまとった機関車たちが幾重にも連なる、圧倒的な重連の姿でしょう。北米の一級貨物鉄道6社(UP、BNSF、NS、CSX、CN、CPKC)では、機関車を目的地まで通しで走らせ、会社間で貸借を相殺する「ランスルー運用(パワー・シェアリング)」が日常的に行われています。そのため、自社路線でありながら2社、時には3社の異なる鉄道会社の機関車が手を組む姿がみられます。
さらに面白いのは、その組み合わせの自由度です。北米の機関車はジャンパ線による総括制御の規格が統一された「電気式ディーゼル機」のため、必要な総馬力さえ満たしていれば、形式が違っても問題なく協調運転が可能です。
最新鋭機の中にヤード回送を兼ねたSD40などの往年の名機がポツンと挟まれていたり、新旧・異系列が入り乱れた凸凹編成が誕生したりすると言う、実用主義こそが、アメリカ型最大の魅力です。
また、機関車だけでなく、後ろに続く貨車の多彩さもアメリカ型の魅力を引き立てる重要な要素です。
コンテナを2段重ねにしたダブルスタックカーや、巨大なオートラック(自動車運搬車)が壁のように規則正しく延々と続く一方で、様々な企業のロゴが入ったホッパー車やボックスカーが、モザイク画のように雑多に連なる姿もあり、そのギャップと多彩さがアメリカ型の醍醐味です。

現代のアメリカの華と言えば貨物列車ですが、旅客列車にもアメリカ型ならではの独特な魅力が詰まっています。
全長25m級の巨体を誇る2階建て客車「スーパーライナー」や、独特な窓配置の「ギャラリーカー」、そして円筒形のスリムなボディが特徴の「アムフリート」など、客車自体の個性が際立ちます。運用面でも、機関車を最後尾に配し、切り立った崖のようなデザインの2階建て制御客車(キャブカー)を先頭に立てて推進運転を行うなど、日本型にはない合理的かつ豪快な走りがみられます。
また、旅客列車の顔である機関車が2重連、3重連で客車を牽引する姿は圧巻ですし、時には代走として貨物用の機関車が先頭に立つというレアな姿が見られることも。 そしてアメリカ型の旅客列車として忘れてはいけないのが、一見すると機関車にしか見えない「キャベッジ(Cabbage)」でしょう。往年の名機F40PHなどのエンジンを抜き、制御機能を残したまま荷物車へと改造されたこの車両は、アメリカ型の実用主義を象徴する、特徴であり魅力と言えます。

「大きい!長い!」というのは、模型の世界になってもそのまま当てはまります。
面白いことに、一般的な日本型の模型は1/150や1/80という「少し大きめの縮尺」で作られている(世界標準はNが1/160、HOが1/87)にもかかわらず、いざ横に並べてみると、一回り小さな縮尺であるはずのアメリカ型の方が圧倒的に大きく、その桁違いのスケール感をリアルに実感することができます。
また、模型ならではの楽しみとして、現実ではあり得なかった組み合わせで走らせる楽しみもあります。
CPのSD90を先頭にNSのSD70とSD80の3重連がオートラックを牽く
SOOのF7AとUPのGP35の2重連
SPとUPのSD45ユニットが代走するアムトラック











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