カント付きカーブでダブルスタックカーを走らせる
複数の機関車が地平線の彼方まで続く2段重ねのコンテナ貨車を牽引する姿は、北米大陸の鉄道輸送を象徴する存在と言っても過言ではないでしょう。そんなコンテナ輸送の主力を担うダブルスタックカーは、模型でもそのインパクトから人気が高く、アメリカ型ユーザーなら一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
実車は床面を限界まで下げたバケット状の車体に1段目のコンテナを収め、なおかつ「重いコンテナを下に積む」という鉄則によって、見た目とは裏腹に驚くほどの低重心と安定性を実現しています。しかし、これが模型となると重心が高くなってしまううえ、実車では安定性に貢献しているはずの連接構造が仇となり、ひとたびバランスを崩せば編成丸ごとひっくり返るという、実に扱いづらい車両と化してしまいます。
特に、フレキシブルレールを多用してカントを設けているレンタルレイアウトでは注意が必要です。日本車に合わせて、見栄えを重視した実物以上のきついカントがつけられていることが多く、高重心なダブルスタックカーではドミノ倒しのように転覆してしまいます。ただでさえ、架線柱やTOMIXのホームに干渉して走行不能に陥りやすいダブルスタックカーにとって、これでは走らせる場所がありません。
そこで、対策が難しい架線柱やホームは諦めるとしても、せめてカント対策だけでも行うことで、ダブルスタックカーが安定して走れる場所を少しでも増やそうと思います。

下段コンテナの中央付近に「1号重り(3.75g)」を接着します。すべてのコンテナに載せる必要はなく、MAXI-I(5両連接)なら編成の両端と中央、MAXI-IV(3両連接)なら編成両端のコンテナに搭載するだけで十分です。これだけで驚くほど低重心化し、カントによる横転を劇的に防ぐことができます。
重くなったことで牽引時に連接台車が抜けやすくなるので、台枠側の太い突起(中央ピン)に瞬間接着剤を薄く塗り、硬化剤で固めて一回り太くします。これにより差し込みが適度にきつくなり、走行中の脱落を防げます。
重りを仕込んだコンテナは下段専用になります。なので、ついでに底部の磁石を外してしまうのがおすすめです。これにより、TOMIX製ポイントの上を通過する際に、磁力で勝手にポイントが切り替わってしまうトラブルを未然に防ぐことができます。
IMON大井店の大カント付きカーブをスムーズに通過する様子。スマホは水平なので、コンテナの傾きからカントのきつさが分かるかと思います。
連接台車側に補強をしても台車が切り離されてしまい易いため、MAXI-4をなるべく前側にして、MAXI-1の台車の負担を軽くしています。またオートラックは中が空洞なので重りなしでも問題ありませんが、軽いため連結の衝撃等で連鎖的に脱線し易いので、こちらも同じく重りを入れて脱線しにくくしています。オートラックは車体が長いので台車の内側に重りを2つに分けて張っています。










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